前半戦と後半戦で別のチームになったのは「プラン通り」?もう金星とは言わせない、ドイツ戦。ワールドカップ観戦記

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日本代表2-1ドイツ代表

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NHKワールドカップ特設サイト より引用)

くそ真面目な監督に実直な選手たちは、「そのまま」を表現してくれた勝利。

前半戦を終えて、私は怒っていた。

テレビを消して寝てしまおうかと本気で怒った。そのくらい、怒り、落胆してしまった前半戦だった。

闘う姿勢が全く見られない。

相手を怖れるがあまり、リスクを取らない、勝負をしない安全運転?な試合運び。得点のかけらすら感じることも無く、1点を失い、相手には余裕すら窺えた。

こんなに弱いの?

アジア予選で格下の相手によくみられる、「ゴール前に11人の選手たちがびっしりと構える」専守防衛スタイル?そんな局面が何度も見られて、よりによって本番の大会で、こんな無様な姿を見せられるとは。

4年間推してきた代表チームの力は、こんなにも脆く弱かったのかと、冷たい怒りに試合を見る事をやめようかと思った。

しかし、それは。

どうやら「作戦」だったようだ。

「緒戦だけに、前半戦は相手の出方を窺い、無理をせず0-0で。勝負は後半。」ワールドカップで強国が良くやるスタイルだが、森保監督は恐らくそういう指示をしていたのだと思う。くそ真面目な監督の指示に、実直な選手たちは「そのまま」指示を守った。(ただ、1点を失ったことは想定外だったろうが・・・・)

「後半は勝負に行くぞ!点を取れ」

またしても、くそ真面目な監督の指示に、選手たちは闘う姿勢を前面に出した。

そして、指示に実直な選手たちは「そのまま」指示をまもり2回、点を取り逆転した。後半12分に監督のタクトがふられ、三苫と浅野が入る。

3バックとなり、相手に押し込まれる前にスペースを作る動きが出来るようになった。そこから速攻につなげるという本来やろうとしてきたビルドアップの「形」が見えてきた。高い位置で勝負をすることでボールをカットし、速くて強いプレスが効くようになった。

10分後に堂安が入り、その堂安が南野の打ったシュートのこぼれ球を芸術的なダイレクトで決めて見せた。(この起点は南野だった)

さらにその8分後、最終ライン板倉からのロングパス1本で、浅野が角度の無い処からも美しくネットを揺らしてくれた。

優勝候補の一角のドイツを相手に、「王者の闘い方」を選択し、押し切った。勝ち点1ではなく、ドイツを相手に「勝ちに行って勝ち点3を獲る」という結果を残した。前半と後半が別のチームに映ったのは、偶然ではなく「意思を持った狙った展開」だったわけだ。

くそ真面目な監督に実直な選手たちを誇りに思う。

しかし、決勝トーナメントに進めなければ、今日の「狙った勝利」も何の意味も価値も無くなる。本当の勝負はこれからなのだ。

「忘れ物を取り戻す戦い」は、まだ、始まったばかりではある。

金星・・・というのは選手に失礼だろう。彼らは「狙って勝ちを取りに行った」のだから。

しかもワールドカップ本選で初めて「ビハインドからの勝利」を手にしたわけだし。