■2024年12月1日(日)札幌は雨
この「光景」をご記憶の方も多いのではないだろうか?
朝日新聞デジタル「あとひとつ大合唱の舞台裏・田中将大が変えたルール」より引用。
■鳥肌が立ったシーン・・・
2013年日本シリーズ最終戦・・・冷たい雨が容赦なく降りそそぐ仙台楽天パーク(当時はコボスタ宮城)。
楽天3-0巨人の九回裏。「鬼の形相」で主審に投手交代を告げに来た故星野監督は、叫ぶような大声で、
「ピッチャー、タナカぁ~!」
と、叩きつけるようなコール。
そして、マウンドに向かうエースナンバー18を目にした観衆の大歓声とともに、田中投手の応援歌/登場曲である「あとひとつ」の大合唱がはじまったのである。
冷たい雨の中、4万人の観衆は総立ち、そして歌声は少しずつ(参加者を得て)大きくなって、最後は球場を包み込むような大合唱へ。
ファンの「声援」ではなく「合唱」を背に投球練習した投手など、田中投手が最初で最後ではなかろうか・・・しかも、その田中は「前日、160球の完投」を終えたばかり。
ファンは全力で楽天の勝利・日本一を願い、そして、あらん限りの声で歌い、田中を鼓舞した。田中もそれに背中を押されるように、一球ごとに大きくなる歌声に、投球練習の球速を上げて行く。
4万人に近い人々に歌ってもらい応援され、球場にその声が坩堝のように響き渡る。ファンと楽天球団と、球場と選手達・・・中でも田中投手・・・が、勝利を目指して一つになる。
ファンは田中の為に歌い、田中はファンのために投げた。
鳥肌立つような感動的なシーンだった。
■
その田中投手が楽天を対談するという。
双方に言い分があり、立場があったという。
田中は言う、
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そもそも21年イーグルスに戻ってくるタイミングの時に、イーグルスから出された以上のオファーを蹴って戻ってきているので、そこを思い出してほしい
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楽天球団も言う、
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減俸制限を越えてしまうけれど、田中選手はウチにとって凄く必要なプレーヤーで、創設以来貢献してくれた。
減俸制限を越えてしまったので、田中選手の判断を聴きたいと・・・
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どちらも、まず「金」?いや、違く無いか?
プロ野球はショウビジネスである。ビジネスである以上、「金」は避けて通れない大事な要素ではある。
しかし、だ。
その「金」を出してくれる、球団の収益のかなりな部分は、「入場収入をもたらしてくれるファン」から得られるものではないのか?
悲しいのは、田中からも球団からも、「ファン」という言葉が出てこなかったという点。(正確には田中のコメントにはごく一部登場しては・・いるのだが・・・)
(田中の背中を押す)雨の中声の限りに歌ってくれたファンのために、田中はガマンして欲しかった・・・・?
楽天で200勝を達成する事こそ、何よりのファンサービスなのだから、そのために球団もガマンが出来なかったのか・・・?
どちらかが、あるいは双方が「ファンのためにガマン」すれば、田中の残留は容易だったのではないのだろうか?
それぞれが、まず自分たちの立場、自分のプライド、を第一に優先し、ファンのためにを顧みなかった結果が、退団・・・と言う最悪の形になってしまった。
どっちも違うぞ!!
プロ野球選手の、プロ野球球団の真の存在意義は「ファンに愛される事」「ファンの満足度を高める事」だと私は思う。そうした顧客満足の最大化の結晶として、球団の収入増利益増があるのだし、そしてそれこそが選手たちの給料に反映されるのではないのか?
ファンの存在を黙殺した田中選手にも、楽天球団も・・・・
どっちも違うぞ!

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