◆琉球鮨 築地青空三代目 那覇本店
琉球鮨 築地青空三代目 那覇本店 (寿司 / 県庁前駅、美栄橋駅、旭橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.7
今回沖縄では「食」は少々贅沢をさせてもらうつもりでいる。
なにせ勤続30年の自分への慰労・ご褒美である。まあ好きなもの、美味しいものを素直に頂こうではないか。
という事で、今回は「沖縄琉球鮨」と名乗る店を見つけたのでここ「琉球鮨 築地青空三代目 那覇本店」にやってきた。
暖簾をくぐる。
店内は満席に近く、私たちの席と、その隣の席だけが空いていた。ともに予約しているので実質満席である。流行っているお店だ。
私の席札、笑。心意気が嬉しい。
ちょっと迷って「おまかせ11カン5,120円」をチョイス。おまかせネタ11カンに最後に好きなものをもう1カンリクエストできるらしい。
◆キンメダイ
はい、のっけからヤバいの来ました・笑
沖縄かりゆし・キンメダイ。脂が乗っていて、旨味がねっとりと口の中一杯に広がる。でも、すっきりとした爽やかで甘みの強い赤酢が身の強烈な旨味をうまく受け取り、煮切りがそれをまとめる感じ。うま!
いやはや、1カンでここまで「物語を感じさせてくれる鮨」は滅多に出会えないだろうな。
◆本鮪赤身
この赤身、煮切りを纏って美味そう!と口に放り込むと、柑橘の爽やかな酸味が炸裂する!油断していた。まったく予想外、想定外の強烈な美味しさに、瞬時言葉を失う。
何、これ?
効くと職人はニヤリと「ユズです」と、したり顔。やられた、赤身にユズとは全く想定外。しかし、うまい!
◆煮ホタテ
ホタテはね、オホーツクの猿払の新鮮なヤツ喰ってるからね・・・・まあ、そっちの方がうまいよねと、すっかり油断してしまっていた。嚙んだ瞬間、何とも言えない濃厚で奥深い旨味があふれてくる。その濃厚な味わいを、ツメがまろやかに仕上げてくれる。やはり赤酢飯と、濃厚なネタの味わいと、タレのバランスが最高なのだ。
匠の技。
◆マクブ
知ってるぞ!こいつは知ってる。本州に出回らない沖縄の高級魚。妙な青色をしたベラなんだよね。でも、身は白身で、とにかく濃厚。刺身旨いんだよね~と口に運ぶと・・・
またしても柑橘の爽やかな旨味炸裂!やられた。また油断してしまった。
ねっとりとして、とにかく濃厚でクセのある旨味なんだけど、ユズがさっぱりと味を引き締め、赤酢とハモる。そこに煮切りが味をまとめる感じ。とにかく煮切りの味わいが一番最後に来るのが、ここの鮨の特徴なんだわ。
うまい。
◆イラブチャー
(写真撮り忘れた)
板前さんが「これはシークワーサーを絞ってます」なんて言ってくれるもんだから、写真を撮らずにかぶりついてしまった。勿論メッチャうまかった。
シークワーサーの方がより果樹味が強いから、強烈な旨味とも良く合う。
しかし、このあたりのバランス感覚が尋常ではない。
◆クルマエビ
目の前の水槽で泳いでいる奴を握ってくれた。私はエビなどの踊りはあまり好まない。〆てからある程度時間がたった方が旨味が落ち着いてうまい。クルマエビなどは熱を通しての方が旨味が増すと。
そんな私の先入観を一口、一貫でぶち壊してくれた。
うまい。クルマエビの握りは生に限る。笑
大味になりがちなエビを赤酢と煮切りが別物に代えてくれる。まったく大した技である。
うんまい。
箸休めの「クルマエビの頭焼き」
パリパリした香ばしいクルマエビの頭焼き、これ、うまい。
◆大トロの炙り
説明不要、反則の味。これも煮切りとユズがさっぱりと効いている。大トロなのに脂が少しもくどくない。むしろさっぱりと、さわやかなな後味。うまい・・・
◆小肌
うん、これはフツー。〆方がソフトで、赤酢と煮切りが本当に良く合っていた。
◆イクラ
イクラ。
ここまでは、この「江戸前+沖縄地物=琉球前」が全ての握りにおいて旨かった。各ネタが私の知っている味わいより確実に旨かったわけだ。しかしようやくホッとするネタが来た。
これは、私は自分でも作ることがあるくらいウルサイよ。さすがにこれは、私が過去知っている味の方がウマイだろうね。イクラは何せ鮮度と味付けがポイント。少しでも鮮度が落ちると、ネタのねっとり感や臭みが出て来てしまうからだ。
「 ! ! 」
甘く、全く臭みを感じさせない。やわからな粒の弾け方から、粒の熟成が進んでいない若いイクラ(つまり非常に価格が高い素材)であることもわかる。
はい、私が過去食べてきたどのイクラより確実に旨いです。
技だな~。脱帽の一貫。
◆ウニとコウイカ
コウイカは細く切り込まれ、上に北海道産のウニがたっぷりと乗っている。ウニはねぇ。塩水ウニや、昆布盛産をさんざん頂いているし、鮮度的にもこれはさすがにね・・・と思いながら口に放り込む。
「 ! 」
何だ、これ?
あふれんばかりのウニの旨味が爆発すると同時に、イカの旨味と絡み合い、赤酢のすっきりした味わいと絶妙に絡み合う・・・そして、煮切りの上品な味わいが全体をすっきりとまとめてくれる。
やばい。これは旨い。本当に旨い。
以前、浅草の鮨店でも「白エビ+ウニ」という組み合わせが本当に旨かったのを思い出した。しかし、これはそれをも遥かに凌駕する。
匠の味わい。これには参った。
◆アナゴ
もう何が来ても驚かないと思ったら、また驚かされた。もともとアナゴ握りは、スダチなどをサッと絞る・・・技は知っていた。なので、構えていた。しかし、口の中で漂ってきたのは今度も予想を裏切る鮮やかな酸味とごくほのかな苦み・・・
ほのかな苦み?なんだこれ?
私の???という顔に、したり顔の職人さんはニヤニヤしながら、
「「ユズの皮」です。ごく軽くすりおろして添えてます。」
とのこと。してやったり感の表情が憎い。笑
◆
ここで11カン終了。最後に好きなネタを1カンお代わりできる。
◆アナゴ
大トロにも、ウニにも、ホタテにも、イクラにも後ろ髪を引かれたけれども、やっぱり最後の「アナゴ・ユズ皮添え」の新鮮な驚きに、最後のお代わりを頼んでしまった。
今度は構えて食べたのだけれど、わかっていても、甘やかな香りとほんのり苦みにはうっとりしてしまう旨さを感じた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全て、一カン一カンに「半端ないこだわり」と「ちょっとひと手間」または「さらに、もうひと手間」が加わって「職人の本気の技」を楽しませてもらえる。
これだけ、驚きの旨さを堪能させてもらって、一人5,000円は安い!(勿論ビールなどの飲み物で総会計はもう少し行きますが、それでも一人1万円もしない!)
この鮨を食べるためだけに沖縄へ行くのもあり。
本気でそう思うくらいうまい鮨だった。他の日、残念ながら全て別の食事の予約をいれてしまっていたので今回の日程の中での再訪は×。
でも、また必ず食べに行きたい。そんな匠の味。
率直に言って、控え目に言って「超おすすめの店」。
ごちそうさまでした。
◆琉球鮨 築地青空三代目 那覇本店
沖縄県那覇市松山1-15-14
050-5486-4950
17:00~23:00
日曜定休
コメント