2025年3月1日(土)岩見沢は晴れ
どうしてもうまくなりたい!(どうしても・の、頭文字で「Dさん」とします)Dさんと、今日もレッスン。
Dさんは、明日SAJ1級の検定を受ける。なので、まず、アップを兼ねて総合滑走・・・
◆総合滑走(リズム変化)
運動要素:ターンのリズムを大きく変化させる。想定されているシチュエーションは、「スピードに乗った大回りをしている最中、別のスキーヤーが滑走ラインに入ってきた」そんな際でも、スムーズにリズムや滑走ラインを変える事が出来る。こういった想定。
さて、Dさん。いつもよりスピードを出して大回り・・・うん、いいね!そこでリズム変化ぁぁぁぁぁぁ・・・なんじゃそれ?小回りになっとらん・・・(TT)
その後、何本かトライしてみても、ん~小回りが決まらんね・・・
ということで、しっかりしたリズムの小回りを一度取り戻すことに。
◆ベーシックパラレルターン小回り
運動要素:ズレを伴った小回り、暴走しないようスピードをコントロールしつつ、ズレを最小限に抑え、適度な角付けでトップを回し込み丸いターン弧を描く。
さて、Dさん。ん~タテ長の、スピードをコントロールし切れない滑り・・
う~ん、ん~
まずはズレか・・・
「しっかりズレたいので、真下にズレ落ちる感覚で、丸いターン弧を」
と導いてみる。
うん、うん、運動要素はそれで良い!しかし、今のリズムでは小回り・・ではなく、中回り・・・そのもの・・・間延びの小回り・・・
何度もトライしてみるも、間延びが直らない・・・というか、滑りそのものが崩れてくる気配が・・・もともと、右外足が、突っ張り気味になってしまい内倒。そこで角が立ってしまい、スキーが走ってしまい暴走を引き出してしまう・・
この悪癖が顔を出す。
それを修正するための「丸いターン弧」を描く意識なのだけれど、それを意識すると、どうしてもどうしても間延びのターンになってしまい、そして、荷重感も不足する・・
ここで、時間はお昼。リフトが動くと同時にレッスンを開始したので、昼食を取り一旦リフレッシュ。食事の時間も、ずっと撮影した動画に食い入るDさん。結局、食事もそこそこに、ロッジの中でもターン姿勢のチェック。
ロッジ内で怪しい踊り(ターンポジションを確認中)の、講師と受講生・・・あやしいこと、この上ない・・・(当人たちは必死なんだけどね・笑
午後からは、まず不整地。
◆不整地
コブ斜面。
運動要素:整地されていない斜面でも、しっかりスピードをコントロールし、リズミカルな一定のスピードでターンを描く。
先週、ようやくコブを完走できたDさん。コブのなかでは、プルークスタンスが出るわ、右足が突っ張ってスピードコントロールできないわ・・・で、悪戦苦闘。
ストックを前に付く→強制的に前傾を引き出す
トップを溝に入れる→ターンのきっかけをつかむ
コブを乗り越える→溝の出口で荷重ポイントを捕まえる
スパルタそのものだけど、無理やり溝の中を滑ってもらう。
Dさんはコブラインを滑り、私は横滑り気味で並走しながら・・・
「ストック前に!突いて!」
「トップ溝!」
「乗り越えて荷重!」
ワンターンワンターン、横からポイントをリアルタイムで強制!
「ストック前!」「トップ溝!」「そこ!」「乗り越え!」
リフトから見ていた他の先生たちから、「吉川さん、猛練習だね」と、言われるほど、熱が入っていたらしい。(講師と受講生は、無我夢中で・・・笑)
下から見守ると、スキーはバラける、プルークスタンスは出る・・・に戻ってしまうので、3~4ターンくらいで見て、声かけて、また、3~4ターンして、声かけ・・・
これで、何とか完走までは出来るようにはなった。(ターンと言うにはほど遠いけど、レーンからは外れなくはなった・・・と言うレベルなのだが・・・)
小回りに戻る。
間延びを強制しようとするも、どうにも決まらない・・・むしろ滑りは悪化してゆく・・・頭を抱えたくなるけど、検定は明日。
賭けに出ることにした。
高いポジションから可能な限り、雪面を舐めるくらい低いポジションを取らせる。(強制的に荷重感を出す)
そして、
トップを真横まで回し込む
(深く丸い弧を描かせる)
トップを真横まで回し込む操作は、Dさんはクルッと腰が回って(ローテーションして)しまうリスクが高い。それを、強制的な荷重感で、腰の回り(ローテーション)を、抑え込む・・・荒療治の作戦だ。
低くなる(垂直方向の力のベクトル)
トップを真横に(水平方向のベクトル)
これを「同時に」行うことで、ズレを引き出し、かつ丸い弧を描かせることを強制・・・
これが、ハマった・・・
緩斜面では、ズレをともなくきれいな丸い弧がリズミカルに描けるようになってきた。そして、
極限まで忙しく上下動を出してみてください。と、忙しくすることで、
・荷重感・ズレ・リズム
を引き出してみた。これもハマり、今までに見たことも無いようなきれいな小回りをDさんは表現してくれた。
「そう!それ!」
思わず声に出てしまったし、リフトから見ていた先生も、「小回り良くなりましたね」と、後でコメントを頂けた。そのくらい、キマッた小回りだった。
その「小さくなって真横まで回し込む小回り」を、大回りの中に挟む・・・総合滑走。
小回りが良くなったので、これも、まずまず。大回りでストックを入れるくらい漕いでスタートする積極性に、コツをつかめたのか、調子にのって、小回りを入れすぎるくらい・・・これは「調子に乗りすぎ!」と窘めるくらい。
最後、大回り。
とにかくスピードにのって、外足踏め! それだけ指示してスタート。
各関節に油がさされ(可動域がひろがり)、やや後傾気味・内倒気味だけれど、ギリギリ合格点に近い大回り。
ここまでだろう・・・
小回り→なんとか滑り込みで仕上がった
総合滑走→小回りが良くなって、これも仕上がった
大回り→練習不足は否めないけど、文字通り滑り込みセーフ?
コブ→フォームはともかく、完走は出来た・・
今すぐ検定なら、幸運に恵まれれば届く「かも」しれない・・・
しかし、このような不安定な「全てがうまくいって、幸運が重なって」初めて合格点スレスレに届く・・・「ガラスで出来たような滑り」が、緊張でガチガチになり、荒れたバーンで表現できるのだろうか・・・
可能性は、限りなく低いけど、それでも、自分を信じて滑って欲しい。
出来る努力は全部した。
それだけは言い切れる。
「どうしても、うまくなりたくて!」はじめたDさんのチャレンジ、明日、一つのマイルストンを迎える。
頑張ってくれ~
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