野生種(在来種)の鯉
在来種と思われる個体
これは25年以上前に釣り上げたモノで、まだシートを敷くということをしていなかった時代のものです。シートの上じゃ無いと、いまでは可哀想ですね・・・m(__)m
◆鯉は川の王様
私が小学校二年生の時、今でもはっきりと覚えています。初めて父親に「フナ釣り」に連れて行ってもらったのです。川岸の軟らかな土を掘り返しミミズを取り、それをエサにフナを狙いました。
小型のマブナや、ドジョウ、ウグイ、トンギョ(エゾトミヨ)などが面白いように釣れ、私の釣りはそこから始まりました。
竿を並べ、たばこをくわえながら、父が、
「ゆういち、この川には鯉がいるんだ。でも、鯉はな、なかなか釣れないんだ」
「何日も何日も釣りに通って、朝から晩まで静かにじっと待っても釣れない」
「鯉は川の王様だから、めったな琴じゃ釣れないんだ」
じっとウキを見つめながら、父は、鯉という魚の魅力をボソボソと語ってくれました。
その日、その時から、「川の王様」への憧れが始まったのです。
父は、私を伴って「釣り堀」へ通ってくれました。そこで鯉を釣ることを教わったのですが、そこでも、
「川の(天然の)鯉は、こんなに簡単にエサに食いつかないんだぞ、目の前にエサがあっても、ちょっとナメたら、釣り針を見破って、喰わずに行ってしまうんだ」
と、野鯉の賢さを称えます。
父親はその釣りのキャリアで、野生種/在来種と思われる鯉を狙い、釣り上げられたことは無かったようです。でも、「ものすごいヒキなんだぞ」とも語ってくれたので、喰わせたことはあったようですね。
いつしか私も、一人で100円玉を握りしめて釣り堀にゆき、竹竿を手に川に行くようになりました。釣り堀では30~40cmほどの鯉を釣り上げることが出来るようになりました。当時はそれ(3~40cm)でもずいぶんデカく感じたものでしたね。
川は新川、茨戸川、創成川などに向かい、ミミズを餌に、真っ暗になるまで釣り糸を垂らしていましたが、ウグイ、またウグイ。まれにフナ・・・という感じで鯉はアタリすらもらえなかったですね。
初めて川の鯉を釣ることが出来たのは、大人になって東京に就職、千葉の花見川に行ってから・・・29歳の時です。
写真の鯉は、その花見川の鯉です。
かれこれ30年以上鯉を追いかけていますが、純粋に野生種/在来種と思われる個体はこれ一本のみ。
全体的に細長く、頭から尻尾の付け根まで、ミサイルや魚雷のようにズン胴。
黒光りする魚袋に、おデコが丸く、そして尾びれがデカイ!
美しい個体です。
◆美しい鯉に憧れて
飼育種と呼ばれる移入/外来の鯉とは違う、天然の純日本産の在来の野生の鯉。
琵琶湖の鯉の生態調査
https://www.nies.go.jp/biwakobranch/projects/biologingcarp.html
こうした資料を読むと、在来型の野生の鯉は、
・細長い体型で、蝶が短く、浮き袋と食道をむずぶ軌道弁が太く発達
・湖の深場と浅場を素早く行き来する能力を持ち
・小型魚やエビなどを捕食
ということらしいです。
つまり、腸が短い→肉食(エビ類・小魚)、浮き袋気道弁が発達→深場を好む、と言うことらしいです。
付き場は10m~40mという超深場。人間の気配がすると、もう出てこない・・・ともいいうようです。
飼育型は比較的浅場を好み、深場に臆病に隠れている在来型とは、生活水域が違うため、交雑が比較的進んでいないことも多いらしい・・・つまりは、湖で、10m以上深いところから釣れてくれば、それはかなりな確率で在来型の可能性が高いようです。
だとすると、北海道では、阿寒湖、屈斜路湖、洞爺湖、支笏湖・・・あたりがその候補になりそう。水深やロケーション的に。
しかし、阿寒湖や屈斜路湖は私の家から300~400km以上・・5~6時間と論外。支笏湖は、鯉がいない・・・いるはずなんだけど、とにかく個体数が少ない?支笏湖観光船は船底にガラス窓があり、湖底を観察することが出来るのです。
もう10回近く観察に出かけましたが、ウグイの大群はいても、鯉の姿は全く見かけず・・・在来型はいるとは思えるのですが、釣れる気がしません・・・
そうなると、消去法で、洞爺湖。
美しく,逞しい、魅惑の鯉を探して、私は洞爺湖へ向かうことにします。
(次回 巨鯉がひそむ湖?洞爺湖、巨ゴイポイントを探して・・・に続く)
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