野生種の鯉?
鯉 68cm 1995-6-25 千葉 花見川 写真はクリックで拡大します
(写真の鯉は25年以上前に釣り上げたモノ、当時はまだシートにあげるという習慣がありませんでした・・・m(_ _)m )
川で釣れる鯉は大きく分けると、野生種と養殖種の二つに分けられると言います。体高が低く、丸太のような体型の野生種と、対抗が高くアタマ(額?)の角度がキツイ養殖種。後者は大和鯉とも言われるようですね。
数年前のKHV(コイヘルペス)大流行時、大量の鯉の死骸が各地の湖沼・河川に打ち上げられ、従来その絶対数が少なすぎて研究の対象にならなかった「野生種」の鯉がDNAレベルまで調べられた様子です。その結果、日本古来の原産の野ゴイ(野生種)と、養殖系統の鯉とは遺伝子レベルでは「別種」と言えるほど違う事がわかったようようです。(wikiのコイのページに詳しい)
また、野生種の中でもさらにピュア(天然系)なものは「原野鯉」とよばれているようです。体型が「黒褐色、丸いアタマ、アタマから尾まで一定の太さ、大きな尾びれ」という特徴があるらしいです。。
警戒心が強く、深場を好み、非常にヒキの強い鯉・・・それが原野鯉!
写真の鯉は15年前に釣った、明らかに野生種といえる個体。さらに、各種の特徴から「原野鯉」に近いのではないだろうかと思われます。その時の事は今でもはっきりと覚えています。
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真夜中1:00前後だったと思います、ザリガニを喰ってきたのです。一瞬、ズシッと重く「根掛かり」かと思われるような感覚後、突如として引き出してくれました。竿が折れるかと思うほど引き込み、全くリールを巻けないのです。どうすることも出来ず、ただ、竿にしがみついていることしかできませんでした。どの位ヤリトリをしていたのかもよく覚えていません。とにかく、とんでもない大物を掛けてしまった・・・と心臓が爆発しそうなくらい緊張したことだけはよく覚えています。
結局どうすることも出来ず、竿にしがみついたまま「自分が後ずさりする」事でリールを巻くことを代用したのです。三四歩、静かに下がってその後すぐ前進すると少しイトがゆるみます。そのゆるみをすかさず巻き取る・・・・という気の遠くなるような作業を何度も何度も重ねて、ミチイトを減らして行きました。
苦心惨憺、何とか岸まで寄せましたが、今度はタモ入れがうまく行きません。とにかく、引き込みが強くて強くてコントロール出来ないのです。夜中なので、よく見えないことが困難に輪をかけてくれます。
意を決して、水の中に入ります。ほとんどヘソまで水につかると、タモが水面と平行になりました。そう、金魚掬いの要領ですね。
揚げてみると、70cmギリギリ、ちょい足りないくらい・・・あの、暴力的なまでのヒキからすると、意外なサイズだったあっけなさを今でもハッキリ覚えています。
当時はウェーダなんて気の利いたモノはつけていませんでしたし、ずぶ濡れになってしまった気持ち悪さと、苦労した割に意外だったサイズにちょっと意気消沈してそのまま納竿してしまったのです。(笑
翌日、出来上がった写真をみて(これも、当時は今のようなデジカメではなく、銀塩のフィルムですので現像→プリントでした)その黒々とした姿や、丸太のような体躯、弾丸のような姿に野ゴイであることを確信しました。すぐリリースしてしまったことを後悔です。
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その後はこれほど明らかな野生種(ユーロスタイルで言うところのネィティブ)・それも原野鯉と呼べるようなピュアネィティブの個体にはお目にかかったことがありません。
まあ、野生種どころか、それよりはるかに釣りやすいと言われる養殖種ですらわたしは釣り上げることが少ない、一日、いや二三日かかって、一度もアタリが無いことも普通な「迷人」な訳ですから・・・・
でも、私にとっては、この黒褐色の弾丸ゴイはいつもゆうゆうと私のアタマの中では泳ぎ回っているのです。
2022年5月10日追記)
最近は野鯉、原野鯉という呼び名も「在来種/野生種」と呼ばれるようになってきているようですね。
対義語は「飼育種/養殖種」。
フナで言えば、マブナとヘラブナ。というところでしょうか?
マブナはすらっとスリムで丸太のよう、ヘラブナは文字通り「ご飯ベラのへら」のようにズングリ。
平べったい・・・・鯉の在来種(野生種)と飼育種(養殖種)と似ていると言えば似ています。
釣り上げた鯉、じっくり観察してみるのも面白いでしょう。
参考サイト1:
http://suityu-sukima.sakura.ne.jp/kasen/zairai-koi.html
参考サイト2:
https://www.nies.go.jp/biwakobranch/projects/biologingcarp.html
野ゴイ、在来種研究は、まだまだ続きます。
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