◆2021年8月20日(金)江別は晴れ
敗因と 金子達仁・戸塚啓・木崎伸也 共著
光文社(2006年12月)
私の書評 ★★★★☆(4)
オリンピックでサッカー日本代表がスペインに敗れて決勝進出を阻まれ、そして3位決定戦でもメキシコに敗れ、改めて何年振り(10年以上振りかもしれない)にこの本を手にした。
◆ワールドカップに挑む選手たち・・・・
一読して、読み進めている途中で、
え?
あなた達、それでいいの?
なんでそんなに自分勝手なの?
チームメートと話し合って、相手の話に耳を傾けて戦術って決めるもんじゃないの?
などという素朴な疑問が湧き上がる・・・
というか、それ以前に、
これじゃ、勝てっこない。
場はワールドカップの本選の場、どの国も国を背負って4年に一度の闘いに臨んでくるのに、
仲間割れ?
してる場合じゃないだろ?
こんなんじゃ、勝てるわけないだろ?
若い、余りにも若い・・・というより、幼稚とすら感じられてしまった。
これが、私たちの想いを託した代表選手たちの内情、真の姿だったとは・・・
◆敗因と・・・
この本のタイトルであり、唯一にして最大のテーマは「敗因」である。
著者は第一線のサッカー雑誌の記者たち。
日本で一番目の肥えた連中だ。
その著者が最後に語ってくれた「敗因」は・・・
私にとって、衝撃だった。
そう、ドイツワールドカップで日本代表が3戦全敗で、仲間割れの末、あっけなく敗退したのは、
ほかならぬ、この「私自身」に原因があった・・・・
と、彼らは言うのだ。
私たち、(あえてサポーターとは言わない)日本代表を応援する日本人全員が、
「高く厳しい目標を設定し、勝つことを強いる」
この熱量が圧倒的に不足していたのだと、著者たちは言うのだ。
確かにそう、かもしれない。
2021年のサッカーオリンピック代表の連中に、私たちは本気で「メダルを求めた」、私などは本気で「一番色の美しいメダル」を求めた。
私だけでなく、マスコミをはじめ、国中がサッカー日本代表に(も、なのだが)メダルを本気で求めた。
そう、メダル奪取はノルマであったのだ。
だから、そのノルマを肌身に感じた選手たちは、
メダルを取れなければ、終われない
そういう気持ちで戦ってくれた。
だからこそ、4位に終わった瞬間に、久保建英は「大泣き」したのだ、メダルを取れなくて悔し泣き・・・だ。
世界4位。そう、ベスト4に入れたのに、胸を張っていいはずなのに、彼らは「悔し泣き」したのだ。
◆
ドイツワールドカップ。
私たちは日本代表選手たちに、どんな「ノルマ」を課しただろう・・・・?
ブラジルも、クロアチアも強い、オーストラリアも強かった。
まあ、決勝トーナメントまで行けたら御の字?
そんなものかな・・・
国中が、やはり、そうした「ぬるさ」があったことは否めない。
だから、私たち応援者が、選手たちに課すノルマがぬるく低いと、
彼らも緩んで、仲間割れなど、自分勝手なところにはしったわけだ。
2021年のサッカーオリンピック代表のように、(メダルを取って当たり前と言う)途方もなく高いノルマを課せられ、
誰もが、選手たちだけでなく、私たちを含めたすべての人々が、
「勝ちたい、勝って欲しい」
そのためにはどうしたら良いのか?
そう考え、語り合う事で、選手たちと私たちも自然に一つになっていたわけだ。
2006年ドイツワールドカップの敗因は、間違いなく、私たちサポーター、国民が高く厳しいノルマを課さなかった事。
これが敗因の一つであることは間違いない。
と、本書は結んでいる。
(勿論すべてではないだろうが・・・)
そして、本のタイトルは「敗因と」である。
「敗因」「と」の次に来るのは、
今後私たちは彼らに、高く厳しいノルマを課し続ける・・・・
と、結べるのではないかと私は考えるのだ。
だから、次のワールドカップ・カタールでは、私は「ベスト4以上」を求める。
それは、もう来年の11月に迫っている。
■ よっしーどっと読む (私の独善的書評)
